オンラインな小説と詩/無目的小説

オンラインな小説と詩・・・。無目的な小説と詩・・・。カットアップ、自動筆記、アフォリズム、スクリプト・・・。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

サンバ

京成八幡駅至近のダンス教室にて。昔はよくあったコンクリート打ちっ放しのlike a倉庫なビル。サンバを習いに来たおかっぱ頭のピルロ(ミランのユニフォーム姿)、名誉講師のジーコ(当然ジャージ)、校長はサラエボ出身の厳格な爺・オシム(背広姿)。

ピルロ ここかい? 本場のサンバが習えるっていうグラッチェなお教室ってのは。

ジーコ アシュケー(そうですね)。振り返ってみれば、本八幡へ来た当時は日本のサンバがアマチュアからプロになる時期で、そういった重要な時期に招いてもらった。自分は40年近くサンバの世界にいるが、今までその経験を最大限伝えてきたつもりだ。特にこの4年間で、皆さんに自分が胸を張って言えることは、少しの秘密もなかったことだ。

ピルロ えっー、秘密ないの? 困るよ、それじゃあ。だって僕はサンバを踊る、その秘密が知りたくて遠くイタリアは、グラッチェなミラノからやって来たんだぜ。当然行きつけの床屋にも寄ってきたけどね。

ジーコ オブリガード、ピルロ。最初に、この場をお借りして感謝の言葉を述べさせていただきたい。自分を信頼していただいた結果、最後までいい仕事ができたと思っている。

ピルロ お礼なんかいいよ。早くサンバを踊るための秘密を教えてよ。だって、カンツォーネは野暮ったいだけだろ。Viva! サンバだよ。Viva! サンバしたいんだよ、僕。

ジーコ フィジカルが強い相手と踊るときに、90分間通して相手のステップに耐えられるようにならなければ駄目だ。これは、若いときから鍛える必要がある問題だ。

ピルロ ひどいよ、ひど過ぎるよ。もう手遅れだなんて。ここへ来れば、間違いなくグラッチェなサンバが踊れるって聞いて来たに・・・。むごい、あまりにむご過ぎるよ。もう限界なんだ。カンツォーネでは世界を魅了できない、もう限界なんだよ。

騒ぎを聞きつけた校長のオシム、ニヒルな笑いを浮かべながら登場。

オシム 限界には、限界はありません。限界の定義はなんだと思いますか? 限界は個々のダンサーの目標で、限界を超えれば、次の限界が生まれるのです。

ピルロ あんたいったい、だれ?

オシム ボンジョールノ、ピルロ。

ジーコ 私からも、ボンジョールノ、ピルロ。多くのダンスを通してコンスタントに力を発揮できるようになれば、本物になる。そう確信しているよ。

ピルロ Viva! サンバ、Viva! サンバしたいんだよ。

オシム ことわざで「自分が持っている馬と自分を信じろ」というのがある。いまはそういった心境だ。

スポンサーサイト

テーマ:つぶやき - ジャンル:小説・文学

  1. 2006/07/18(火) 20:32:24|
  2. スクリプト
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
SEO対策:オンライン SEO対策:小説 SEO対策:
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。